テスト230206

ある家で、七匹もの猫がのびのびと暮らしていた。無類の猫好き・高根沢さんは画家であり、猫たちの飼い主だ。 七匹の猫の中でも元気な7歳の猫・レオレオ。 白くふかふかした毛の美しいレオレオは、ごはんをよく食べ、飼い主にたっぷりと愛情を注がれ暮らしていた。 ―2005年12月、寒くなり始めた季節のある日。 レオレオの体に異変が起きる。急に食欲がなくなり、何も食べなくなった。食べたものを吐いてしまうようなこともあった。 高根沢さんが病院に連れて行くと獣医師はこう診断した。 “病名・慢性腎不全”。 猫の死因で一番多いといわれる病気だった。体内の老廃物を処理する腎臓が機能しなくなり、様々な病を併発し、症状が明るみに出る頃には、その殆どが手遅れだという。 そして獣医師は高根沢さんにこうも告げた 「余命は一ヶ月。残念ながらもう治す手だてはないのです、このまま静かに引き取って、最期を看取ってください・・・」